電気製品等の認証

JET遠隔操作システム認証

S-JET認証とは

JET遠隔操作システム認証とは、

遠隔操作と言えば、従来は、赤外線リモコンのような電気製品に同梱された専用リモコンにより電気製品を操作するものだけでしたが、最近では、電気製品をインターネットに接続してスマートフォンやスマートスピーカ等の遠隔操作用ソフト(アプリ)(以下、「遠隔操作機構」という。)で電気製品を操作するものが増えてきました。
こうした中、電気用品安全法の技術基準の解釈は、2013年5月に改正され、スマートフォン等を利用して遠方から電気用品を操作するための要求事項(以下、「電安法の解釈」という。)が追加されました。そのため現在は、電気製品のメーカが自社の製品を遠隔操作するために遠隔操作機構を設計・開発し、その遠隔操作機構と電気製品との組み合わせ(以下、「遠隔操作システム」という。)が電安法の解釈を満たすことで電気製品を遠隔操作することが可能になっています。
しかし、電気用品安全法は、電気用品本体に対する規制であり、遠隔操作機構単体が法の対象外となっていることから、電気用品のメーカとは異なるメーカが遠隔操作機構を電気製品とは別に使用者に提供する場合、遠隔操作システムが全体として電安法の解釈で求められる要求事項を満たすことを電気用品メーカでは確認できないケースもあるかと思います。
JET遠隔操作システム認証では、そのように電気製品とは別のメーカにより遠隔操作機構が使用者に提供される場合、JETが遠隔操作機構と電気製品とを別々に試験/認証するための認証制度となります。
この認証を取得した遠隔操作機構と電気製品とを組み合わせて遠隔操作システムとして使用することで、電安法の解釈で求められる要求事項を満たすことができます。

JET遠隔操作システム認証の流れ

(1)認証申込み

初めてJET遠隔操作システム認証のお申込みを頂いた際は、マーク使用に係る契約の締結を致します。
対象品目は、遠隔操作機構又は遠隔操作される電気製品になります。
認証品は、申込時にケースA、ケースB1、ケースB2、ケースCの分類をしていただきます。

ケース 概要 遠隔操作機構 電気製品
電気製品の事業者が遠隔操作の仕様を決める。 要相談
B1 電気製品の事業者が遠隔操作方法を決めるが、仕様の一部を管理できない。 × ○(条件付き)
B2 遠隔操作機構の事業者が遠隔操作方法を決める。 ×
遠隔操作を意図してない電気製品を遠隔操作機構の事業者のコントローラで操作する。 ×
JET遠隔操作システム認証の流れ図
(2)試験

試験に適用する基準は、JET遠隔操作システム認証基準となります。
遠隔操作機構の認証においては、原則として遠隔操作機構の取扱説明書等によって、動作内容を確認できる場合は、実機による試験は行いません。もし、実機による確認で電気製品が必要な場合は、認証取得者が用意した同一結果が得られる代表的な電気製品(複数の場合あり)と組み合わせて試験を行います。
電気製品の認証においては、認証取得者によってご用意された同一結果が得られる代表的な遠隔操作機構と組み合わせて試験を行います。遠隔操作機構の種類によって結果が異なる場合は、種類ごとに確認を行います。

(3)定期審査

S-JET認証のような工場調査はありませんが、1年に1回の定期審査として認証品の取扱説明書等の確認をさせていただきます。

(4)認証登録

試験適合した遠隔操作機構又は電気製品について、認証して登録します。

(5)認証マーク

認証マークは、次のようになります。

JET遠隔操作システム認証マーク

なお、既にS-JET認証を取得済みの製品であって、JET遠隔操作システム認証基準と同等の基準に適合したものは、お届けの上で、S-JET認証マークに“RC Ready”の表示を付すことでJET遠隔操作システム認証基準に適合したものと同等と示すこともできます。

JET遠隔操作システム S-JET認証マーク

認証登録リスト

最新の認証登録リスト:(2023.02.03現在)

※登録の詳細情報につきましては、認証書番号をクリックして下さい

認証書番号 認証登録日 認証取得者 製品名 種別 ケース タイプ
RC002-22400-001 2021.10.12 シャープ株式会社 Smart home HUB 1:@ B2 1/5
RC003-31400-001 2023.02.03 明京電機株式会社 クラウド型
遠隔操作システム
1:@
及び


種別
:遠隔操作機構(@アプリ又はソフトウェアのみ、A操作用コントローラあり、B中継器含む)
:電気製品
ケース
:電気製品の事業者が、遠隔操作機構も製造する。
:電気製品の事業者が遠隔操作の仕様を決めて、他社に遠隔操作機構の製造を依頼する。
B1
:電気製品の事業者が遠隔操作方法を決めるが、仕様の一部を管理できない。
B2
:遠隔操作機構の事業者が遠隔操作方法を決める。
C
:遠隔操作を意図してない電気製品を遠隔操作機構の事業者のコントローラで操作する。
タイプ
タイプ 内容
1 照明器具、冷蔵庫等の人がつかない状態で連続運転することを意図した電気製品(タイプ5を除く)
2 洗濯機、録画機等の人がつかない状態で使用するが、電源回路の閉路後にタイマー等により自動的に運転時間が限られる電気製品
3 キッチンマシンなど手動でだけ停止可能な短時間運転又は間欠運転の電気製品
4 こんろ、アイロンなど人がついて運転することを意図した電気製品
5 通常は、人がつかない状態で連続運転することを意図した電気製品であるが、エアコンなど、通信途絶が起こった場合、一定時間後に停止しなくてはならない電気製品

お申し込みについて

申込書類一覧
No. 書類名 ファイル形式
1 認証申込書一式 WORD PDF
2 認証申込取下届 WORD PDF
3 認証に係る変更届(認証製品に関する変更) WORD PDF
4 認証に係る変更届(認証書記載事項の変更) WORD PDF
5 認証取消届 WORD PDF
6 改善試験申込書 WORD PDF
7 基準変更試験申込書 WORD PDF
8 S-JET認証マークへの追加表示に関する届出書 WORD PDF
9 定期調査申込書 WORD PDF
お知らせご捺印(又は署名)が不要となる書類一覧

ご捺印(又は署名)が不要となる書類は以下の通りです。

  • JET遠隔操作システム認証申込書
  • 認証に係る変更届(認証製品に関する変更)
  • 認証に係る変更届(認証書記載事項の変更)
  • 基準変更試験申込書
  • 改善試験申込書
  • 試験基準変更試験申込書
基準等
書類名 ファイル形式
JET遠隔操作システム認証基準(第2.0版) PDF

家庭用エアコン-HEMSコントローラ-遠隔操作元間通信仕様の例
(JET遠隔操作システム認証基準を満たす仕様例)

※具体的にどのような仕様にすれば基準に適合できるのかといった内容は記載されていません。
「家庭用エアコン-HEMSコントローラ-遠隔操作元間通信仕様の例」は、家庭用エアコンをHEMSコントローラで遠隔操作する場合において、その遠隔操作システムがJET遠隔操作システム認証基準を満たすための通信仕様の例を一般社団法人日本電機工業会様のエアコン分科会でご作成いただいたものです。
PDF

※JET遠隔操作システム認証基準(第2.0版)は、同基準の第1.1版に配線器具の規定を追加したものです。このため、被遠隔操作機器が配線器具以外の場合は、第1.1版も有効です。

書類の送付方法

必要事項を記載した書類をご郵送頂くか、または、PDFファイルにして電子メールでお送り下さい。
※サインや押印が確認出来るよう、極力鮮明な画像でお願いいたします。

更新日付:2023.02.09