- 「JETPVm認証」は、「モジュール認証」及び「信頼性認証(保証体制)」から構成されます。
- 「モジュール認証」とは、JETが、認証対象モデルに対して所定の認証試験を行い、その製品を製造する製造工場等に対して工場調査を行い、認証基準に適合していることを確認し、登録することをいいます。
- 「信頼性認証(保証体制)」とは、JETがJIS Q 8901「地上設置の太陽電池(PV)モジュール − 信頼性保証体制(設計,製造及び性能保証)の要求事項」に基づき、製品責任者がモジュールの性能保証の期間にわたり、性能保証の範囲内で規定された性能を、モジュール単体の信頼性とサービスとの組合せで確保できる体制を有しているかどうかを確認し、登録することをいいます。
JETPVm認証(モジュール認証)とは
- 太陽電池モジュールの性能、信頼性及び安全性を確認する第三者認証制度です。
- 太陽電池モジュールのモデル毎にJETが認証試験、工場の品質管理体制等の確認を行った上で認証します。
- 認証モデルと同等の状態にあることを認証取得者が工場等において確認したモジュールに、JETPVm認証マークを表示して出荷していただく制度です。
JETPVm認証をご利用いただくと
JETPVm認証マークが表示された製品は、第三者機関であるJETより認証試験基準への適合性が証明されたものですので、消費者に安心してご購入あるいは、ご使用していただけるようになります。
JETPVm認証マークは
製造事業者等による品質・安全確保に加え、JETによる試験基準への適合確認を受けることにより、試験基準への適合性が客観的、かつ、公正に証明されたことを示すものです。
JETPVm認証マークは発電に際して二酸化炭素を発生しない、クリーンな自然エネルギーである太陽光発電設備の円滑な普及に、JETの認証が貢献することをイメージしたデザインになっています。
認証マーク
JETPVm認証の対象は
地上に設置される太陽光発電システム用に設計された非集光形のモジュールであって、販売を目的とした結晶系太陽電池モジュール又は薄膜系太陽電池モジュールとします。
JETPVm認証を取得するには
認証は、モジュールのモデル毎に行われます。認証を希望するモジュールが規格・基準に適合していることの確認、並びに当該モジュールを製造する工場(複数可)の品質管理体制及び規格適合性試験等の的確性の確認を経て認証を行います。
JETPVm認証の有効期間は
「旧試験基準によるモジュール認証」の有効期限は5年間です。また、「新試験基準によるモジュール認証」の有効期限は、無期限です。ただし、認証継続要件を満たすことが条件となります。また、試験基準の変更が行われた場合、JETが定めた期間に、所定の手続き等を行っていただく必要があります。
なお、認証後は適用された規格・基準に適合した製品を、継続的に製造できる能力を維持管理していることの確認(定期工場調査)を実施します。
また、「新試験基準によるモジュール認証」の場合、5年を超えない期間毎に認証製品に対して、JETPVm認証試験基準等への適合性を確認するために、サンプリングによる試験を実施します。
- 「旧試験基準」とは、2015年以前に発行されたJISC8990(IEC61215),JISC8991(IEC61646)及びJISC8992(IEC61730)の規格による試験基準をいいます。
- 「新試験基準」とは2016年以降に発行されたIEC61215及びIEC61730シリーズの規格による試験基準をいいます。
申込書類に必要事項を記載して、お申込いただきます。なお、申込書は「お申込みについて」よりダウンロードできます。
JETでは、認証申込書の記載内容を確認して受付いたします。
認証試験は
- 試験基準は、性能の試験規格及び安全の試験規格の両方に適合することを要求します。
なお、「旧試験基準」の新規/更新申込みの受付は、2020年2月20日をもって終了いたしました。
- 性能の試験規格 (1)及び(2)は必須です。また、発電セル種類によって(3-1)から(3-4)のいずれか一つが必須となります。
- (1) IEC 61215-1 Ed.1 (2016年)
(Terrestrial photovoltaic (PV) modules - Design qualification and type approval - Part 1: Test requirements) - (2) IEC 61215-2 Ed.1 (2016年)
(Terrestrial photovoltaic (PV) modules - Design qualification and type approval - Part 2: Test procedures) - (3-1) IEC 61215-1-1 Ed.1 (2016年)
(Terrestrial photovoltaic (PV) modules - Design qualification and type approval - Part 1-1: Special requirements for testing of crystalline silicon photovoltaic (PV) modules) - (3-2) IEC 61215-1-2 Ed.1 (2016年)
(Terrestrial photovoltaic (PV) modules - Design qualification and type approval - Part 1-2: Special requirements for testing of cadmium telluride (CdTe) photovoltaic (PV) modules) - (3-3) IEC 61215-1-3 Ed.1 (2016年)
(Terrestrial photovoltaic (PV) modules - Design qualification and type approval - Part 1-3: Special requirements for testing of amorphous silicon (a-Si) and microcrystalline silicon (micro c-Si) photovoltaic (PV)modules) - (3-4) IEC 61215-1-4 Ed.1 (2016年)
(Terrestrial photovoltaic (PV) modules - Design qualification and type approval - Part 1-4: Special requirements for testing of copper indium gallium selenide (CIGS) and copper indium selenide (CIS) photovoltaic (PV) modules) -
なお,Measurement of nominal module operating temperature (NMOT) (MQT05)及び Performance at Performance at NMOT(MQT06.2)を除きます。
- (1) IEC 61215-1 Ed.1 (2016年)
- 安全の試験規格
次のすべての規格- (1) IEC 61730-1 Ed.2 (2016年)
(Photovoltaic (PV) module safety qualification - Part 1: Requirements for construction) - (2) IEC 61730-2 Ed.2 (2016年)
(Photovoltaic (PV) module safety qualification - Part 2: Requirements for testing) - (3) Fire test (MST 23) of IEC 61730-2 Ed.1 (2004年)
- (1) IEC 61730-1 Ed.2 (2016年)
- 認証試験は、試験基準に従って、JETPVm認証マークを表示して出荷される製品と同等の状態にあるものを用いて行います。
- 類似モジュールとして認証を希望するものについては、既に認証済みのモジュールとの相違点に関する試験項目について試験を実施します。
工場調査は
- 工場調査には、試験基準に適合するモジュールと同等のものを安定して生産することができる体制にあることを確認するために行う初回工場調査と、これを継続的に確認する年1回の定期工場調査があります。
また、立入工場調査があります。これは、認証マークが表示された認証製品に、JETPVm認証試験基準等に対して重大な不適合が発見されたとき、又は認証モデルの登録内容に疑義が生じたとき等の場合に、その事実を確認するため、必要に応じて製造工場に立ち入って行うものです。 - 工場調査は、認証製品を製造しようとする全ての工場において、実施します。
- 工場の品質管理体制と規格適合性試験に関する情報を、所定の様式に記載して、申込書と伴に提出していただきます。
認証に係る費用は
認証に係る費用は、基本的には、認証登録料、工場調査料、変更料、認証試験料等で構成されます。
認証取得後の費用は
認証取得後の主な費用は、認証マーク料、登録維持料、工場調査料、認証変更料、設計変更料、確認試験料などで構成されます。
認証書記載事項の変更は
認証書記載事項の変更(認証取得者、工場等の変更などの登録事項の変更)等があるときは、「認証書記載事項変更届」に必要事項を記載して手続きをお願いします。
認証モデルの仕様の変更は
認証モデルの仕様に変更があるときは「申込書添付書類記載事項変更届」に必要事項を記載して手続きをお願いします。
認証の取消は
認証取得者が、JETPVm認証業務規程等に定める事項(認証マークの虚偽の使用等)に違反した場合には、認証の停止及び取消などの措置を取ることもあります。
申込書類一覧
- お申し込みの際には、「JETPVm認証業務規程(お客様配布用)」をご確認願います。
- お申し込み書類
書類名 | ファイル形式 | |
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モジュール認証申込書 (様式1-1) |
WORD | |
信頼性認証(保証体制)申込書 (様式1-2) |
WORD | |
認証申込書の記載事項変更届 (様式1-3) |
WORD | |
認証申込取下届 (様式2) |
WORD | |
認証書再発行等請求書 (様式4) |
WORD | |
認証書記載事項変更届 (様式5-1) |
WORD | |
認証書記載事項変更届(信頼性認証用) (様式5-2) |
WORD | |
認証取消届 (様式6) |
WORD | |
改善申込書 (様式9) |
WORD | |
認証マーク等表示届 (様式12) |
WORD | |
認証マーク管理責任者選定届 (様式13) |
WORD | |
認証モデルの在庫状況報告(認証取消時) (様式15-1) |
WORD | |
認証モデルの在庫状況報告(有効期限満了時) (様式15-2) |
WORD | |
申込書添付書類記載事項変更届 (様式16-1) |
WORD | |
申込書添付書類記載事項変更届(信頼性認証用) (様式16-2) |
WORD | |
認証製品の確定出荷量報告書 (様式17) |
WORD | |
委任状 (様式18-1) |
WORD | |
支払い委任状 (様式18-2) |
WORD | |
確認試験申込書 (様式20) |
WORD | |
是正報告書 (様式22) |
WORD | |
認証書記載事項変更届PVm工場調査票 (セクションB) |
WORD |
お知らせご捺印(又は署名)が不要となる書類一覧
ご捺印(又は署名)が不要となる書類は以下の通りです。
- 信頼性認証(保証体制)申込書
- 認証申込書の記載事項変更届
- 認証書再発行等請求書
- 認証書記載事項変更届
- 改善申込書
- 認証マーク等表示届
- 認証マーク管理責任者選定届
- 認証モデルの在庫状況報告
JET では、IEC整合JIS(8990,8991,8992-1&2)に基づくモジュール認証(JET PVm 認証)に上乗せする形で、JIS Q 8901( 地上設置の太陽電池 (PV) モジュール-信頼性保証体制(設計, 製造及び性能保証)の要求事項)への適合性認証サービスを行っております。
太陽電池モジュールに使用される部品・材料(バックシート、端子箱、コネクタ)については、あらかじめ部材単位で必要な試験を実施し認証を受けていただきますと、本来行うべき試験の一部を省略することができます。
JET部品認証をお取り頂くメリット
- 機密事項の保護
部品認証のお申込時には技術資料(バックシートの場合:積層構成等)をご提出頂きますが、認証取得後はモジュールメーカー様に技術情報 を開示することなく(二者間による取引条件を除く)認証書を提示頂ければ、規格に適合している製品であることが証明できます - サンプル提出の低減
特殊条件による要求がない限り、モジュール認証において部品サンプル提出の要求は有りません。 - 取引上の優位性
規格の要求事項を満たした安全な製品であることが証明できます。
部品登録申込の詳細(工場調査・変更届け等)はこちらのリンクからご覧頂けます。
ただし、部品登録申込書につきましては、以下の専用ファイルをご利用ください。
バックシートは、現在未発行のIEC62788-2-1の改正進捗状況を考慮し、新基準の登録を開始します。
(参考情報:各部品のWeather resistance test等に使用する試験設備についてはこちらもご参照下さい。)
部品登録申込書 | 日本語版 | 英語版 |
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バックシート(旧試験基準) | WORD | WORD |
端子箱(新試験基準) | WORD | WORD |
コネクタ(新試験基準) | WORD | WORD |
太陽電池モジュール用バックシート、端子箱、コネクタの部品認証に関するお問い合わせ先
東京事業所 | ||
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TEL:03-3466-5234 | FAX:03-3466-9219 | E-mail:tokyo@jet.or.jp |
太陽電池発電設備用直流1500VケーブルのS-JET認証基準を制定しました。
JET基準番号: JETST−CABL−001−1(H25−10) |
製品名: 太陽電池発電設備用直流1500Vケーブル |
JET基準:
|
太陽電池発電設備用低圧ケーブル(定格電圧直流750V以下)のS−JET認証基準を制定しました。
JET基準番号: JETST−CABL−002−1(H25−10) |
製品名: 太陽電池発電設備用低圧ケーブル |
JET基準:
|
S-JET認証申込の詳細(工場調査・変更届け等)はこちらのリンクからご覧頂けます。
太陽電池発電設備用ケーブルのS-JET認証に関するお問い合わせ先
横浜事業所 | ||
---|---|---|
TEL:045-582-2151 | FAX:045-582-2671 | E-mail:yokohama@jet.or.jp |
JETは、太陽電池モジュール認証試験の使用設備を利用して、ご要望に合わせた太陽電池モジュールの試験サービスを行っています。これらの試験は、結晶シリコン以外にもCIS、ペロブスカイト太陽電池等にも対応し、屋外での実使用環境を模擬した光学、熱的、機械的な負荷を加えて電気性能や電気安全性を評価するものです。太陽電池モジュールをそのまま投入できる塩水噴霧試験装置や光照射しながら温度サイクルできる明暗冷試験装置など特徴ある装置も揃えており、試験結果は、製品の性能証明、PRデータ、開発品等の実力確認などいろいろな場面で活用いただけます。
主な試験設備
- IEC61215/IEC61730の各種試験項目の試験装置
- STC、低照度における電気出力測定装置、温度係数測定装置
- 定常光型ソーラシミュレータ
- 絶縁試験/湿潤漏れ電流試験装置
- 屋外暴露試験装置
- 環境試験槽:UV試験、温湿度サイクル試験、結露凍結試験、高温高湿試験、乾燥高温処理、
低温処理 - 機械試験装置:降雹試験、静的/動的機械的荷重試験
- バイパスダイオード温度試験装置
- インパルス電圧試験装置
- 剥離試験装置
- 衝撃破壊試験装置
- PID試験装置、塩水噴霧試験装置、ソーラシミュレータと温湿度環境槽の複合試験装置、
分光感度測定装置 他
リスト名 | ファイル形式 |
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JETPVm認証(モジュール認証)登録リスト (2024年11月29日現在) |
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JIS Q 8901信頼性認証登録リスト (2024年11月29日現在) |
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部品認証登録リスト (太陽電池モジュール用バックシート、端子箱、コネクタ) |
「部品登録認証」登録リスト |
S-JET認証登録リスト (太陽電池発電設備用直流1500Vケーブル、 太陽電池発設備用低圧ケーブル) |
「S-JET認証」登録リスト |
※認証の有効期限について
有効期限とは、認証取得者(登録者)が認証登録製品を製造し出荷することが出来る期限であり、有効期限内に製造し出荷された製品は、有効期限終了後においても認証登録品と相違ありません。
※Adobe AcrobatまたはAdobe Readerをお使いの方は、「しおり」タブをご利用いただきますと、認証取得者毎にリストをご覧頂けます。また、検索機能(ctrlキー + F)等を使うことによって、型式モデルを検索できます。
参考情報:試験基準(IEC規格)とJIS規格の関係
- JISC61215シリーズ:2020は2016年に第1版として発行されたIEC61215シリーズを基とし、第1版発行後に決定した技術的内容(その後IEC61215-2:2021で変更となった事項)を反映したものです。
- JISC61730シリーズ:2020年は2016年に第2版として発行されたIEC61730シリーズを基とし、国内状況を鑑みて、火災試験方法を加えるなどの規格内容の一部を変更したものです。
- JISC8993:2020年[太陽電池(PV)モジュール用火災試験方法]は、JISC61730シリーズの火災試験の引用規格で、試験の内容はJISC8992-2:2010/IEC61730-2 Ed.1:2004年のMST23火災試験と同等レベルのものです。
JET認証品は、これらのJIS規格を鑑みて、IEC規格の一部の試験項目(公称モジュール動作温度(NMOT)試験及びNMOTにおける性能)を除き、また、IEC61730-2ed.1:2004年の火災試験を加えた適用規格に基づき評価されており、JIS規格と同等レベルの性能と品質を有することが確認されたものです。
小型分散型発電システム用(太陽電池発電システム用他) 系統連系保護装置等の認証はこちらのリンクからご覧頂けます。
お問い合わせ先
電力技術試験所 | ||
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TEL:045-570-2073 | FAX:045-570-2077 | E-mail:pvm@jet.or.jp |
更新日付:2024.12.04