部品登録に係るシリーズの考え方
キャパシター
1.基本的考え方
- 1.1同一シリーズとは考えにくいもの
- 構造(形態、誘電体の材料など)が異なるもの
- 使用環境、定格電圧などの用途が異なるもの(雑音防止用、電動機用、絶縁用など)
- その他
- 1.2同一シリーズと考えられるもの
- 静電容量の違い
- 端子、端末などの接続方式や形状の違い
2.電動機始動用キャパシター(電解コンデンサー)の例
一般的には、このキャパシターは円柱形をしており、上記1.1の条件(構造及び用途が同一)に適合するときは、1つのシリーズとしてまとめても特に問題はないと考えられます。ただし、形状が異なる(例えば、四角柱) ときは、製造する条件等が異なる可能性がありますので、異なるシリーズとする必要があると考えられます。
電動機
1.基本的考え方
- 1.1同一シリーズとは考えにくいもの
- 絶縁材料、構造材質、絶縁階級などが異なるもの
- 入力が異なるもの(親、入力電圧など)
- 用途、目的が異なるもの
- その他
- 1.2同一シリーズと考えられるもの
- 出力の違い
- 端子、端末などの接続方式や形状の違い
2.ファンモーター(コンデンサー誘導電動機)の例
形状が同一(出力の違いによる場合は相似形)であり、上記1.1の条件に合致するものは、1つのシリーズとして考えられます。
スイッチ
1.基本的考え方
- 1.1同一シリーズとは考えにくいもの
- 構造・材質が異なるもの
- 用途が異なるもの(負荷、電源の種類など)
- 接点が異なるもの(極、材料など)
- 開閉機構の方式が異なるもの
- その他
- 1.2同一シリーズと考えられるもの
- 定格電流の違い
- 端子、端末などの接続方式や形状の違い
- 取り付け部(取り付け具など)の違い
2.タンブラースイッチの例
形状が同一(定格の違いによる場合は相似形)であり、上記1.1の条件(構造、用途、接点及び開閉機構の方式が同一)に合致するときは、1つのシリーズとして考えられます。
電流ヒューズ(電気用品安全法対象外のもの)
1.基本的考え方
- 1.1同一シリーズとは考えにくいもの
- 種類の違い
- 用途、目的が異なる物
- 可溶体、筒、充てん材等の材質が異なるもの
- その他
- 1.2同一シリーズと考えられるもの
- 定格電圧、定格電流の違い
リチウムイオン電池
1.基本的考え方
- 1.1同一シリーズとは考えにくいもの
- 形状や電池原理が異なるもの
- 用途が異なるもの
- 1.2同一シリーズと考えられるもの
- 電池サイズの違い
- 定格容量の違い
2.単電池の例
形状が同一(例:ラミネートタイプ)で、上記1.2に合致するものは、1つのシリーズとして考えられます。
3.電池システムの例
電池システムを構成する単電池が2.を満たすものは、1つのシリーズとして考えられます。
更新日付:2023.12.26