JET追加技能試験実施のお知らせ
JETは、認証・試験部門とは独立した部署である技術規格部において、JIS Q 0043-1に従った技能試験プロバイダー業務を平成20年度より実施しています。
技能試験とは、同じ又は均質の試験サンプルを用いて、技能試験に参加した試験所が同じ試験を実施し、その結果を統計的に比較したものを評価するものです。これにより、満足な結果を得られた試験所は、その試験能力が対外的に信頼性のあるものであることが証明されます。また、不満足な結果となった試験所は、その原因を追究し、是正することによって試験所としての能力を向上させることができます。
JETで実施した技能試験プログラムの試験結果は、(独)製品評価技術基盤機構(NITE)が認定するJNLA試験所の技能試験実績としても活用できます。(http://www.iajapan.nite.go.jp/jnla/pt/index.html参照。)JNLA試験の登録条件と技能試験との関係は、次のようになっています。
- 国際相互承認(MRA)対応事業者は、認定を受けるまでに1回、またその後少なくとも4年に1回の定期的な参加実績が必要。
- 非MRA対応事業者の参加実績は推奨事項。
JNLA試験所の電気分野の技能試験は、平成21年度までは毎年1回実施されていましたが、今後は2年に1回となります(今年度は実施されません)。このJNLAの計画にあわせて、今後のJETで実施する技能試験も、原則として2年に1回の実施を予定しています。しかし、技能試験の周期を2年に1回とすると、最大で2年間も実績が確保できないことになります。
そこで、JETで実施する正規の技能試験に参加できなかった試験所を対象に、臨時的に参加が可能なJET追加技能試験を実施することにしました。このJET追加技能試験と正規の技能試験では、JETが発行する報告書が次のように異なりますが、JET追加技能試験への参加も、JNLA技能試験の参加実績として認めらます。
技能試験 | 報告書の違い |
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正規の技能試験 | 単に試験結果の統計的比較だけでなく、試験サンプルの均質性確認試験の結果、技能試験の考察等を含むJIS Q 0043-1に従った報告書 |
追加技能試験 | 試験結果の統計的比較のみの報告書。ただし、結果が不満足となった場合は、助言を含むことがある。 |
なお、技能試験の結果は、JNLA技能試験の参加実績を目的としていなくても、例えば、次のようなことに利用できます。
- 製造業者内にある試験部門の能力を客観的に他の試験所と比較できる。
- 同じ試験所内に、製品カテゴリ毎に試験グループ(課)が存在する場合、各グループ(課)間の試験データを比較できる。
<JET追加技能試験概要> | ||
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参加可能な追加技能試験 | 消費電力の測定、巻線温度の測定、漏洩電流の測定 | |
料金 |
1試験につき、10万円(試験サンプルの送料及び消費税は別途要) |
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受付窓口 | 技術規格部 TEL:045-582-2356 FAX:045-582-2384 | |
参加条件 |
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申込方法 | 申込書(WORD版、PDF版)に必要事項を記載の上、郵送して下さい。 一般財団法人 電気安全環境研究所 技術規格部〒230-0004 神奈川県横浜市鶴見区元宮1-12-30 電話:045-582-2356 FAX:045-582-2384 |
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中間報告 | 平成22年2月初旬 | |
最終報告 | 平成22年3月末 | |
その他 | 技能試験説明会は実施致しません。 |