JET 一般財団法人 電気安全環境研究所

韓国における国家統一認証マーク「KCマーク」について(2008.11.04)

以下に、韓国国家規格協議会より公表された、国家統一認証マークに関する内容を参考和訳いたしましたのでご案内いたします。

参考和訳

首相を議長とする韓国国家規格協議会は、国家統一認証マークを2008年8月20日に承認したことを公表しました。

"KC"と短縮された新しい"Korea Certification"マークは、2009年7月に知識経済部(MKE)に導入され、翌2010年末までには他の全ての省に拡大する見込みです。

今回、KCマークが承認されたことにより、KATS(韓国技術標準院)は5つの政府機関が持っている13の強制認証マークを1つに統合することとしています。また、国際規格(ISO/IEC Guide 67)に基づく強制認証取得に関する20段階の適合性評価手続きを簡略化して、9段階に整合することについても計画しています。その上、KATSは、類似の認証制度を1つに統合し、試験と検査の証明書において相互受け入れを拡大し、同一品の認証手続きを重複して行うことのないしくみの策定を行う予定です。さらに、20の政府機関が定めている19,000の技術規則をデータベース化し、64の法律及び省令に明記されている認定、指定、認証、メーカーの適合宣言、基準及び試験等を含む「基準や認証」に関する主な専門用語の統一を行うことについても計画しています。

この基準と認証制度の一本化が実現すれば、申請企業は認証コストを軽減でき、産業競争力を高める効果があるものと見込まれています。

併せて、KATSは2008年度末までに認証についての情報ポータルを確立して、国家規格、技術規定、認証、試験などの情報を請求者にリアルタイムで提供することとし、公共サービスの質の向上を図る計画としています。

これら韓国の基準及び認証制度を改善するための実施計画の具体化の準備のために、KATSは18の政府機関から関係者を集めて、KATS内に実務レベルの作業部会を2006年8月から発足させ、活動を続けています。どの業務をいつ実行するかの選択から、関係省庁との意見調整まで、全ての手順についての議論を深めつつ、KATSは公共性と透明性をもって課題に取り組んでいます。

基準及び認証制度の今後の発展を見据え、KATSは今年、国家規格包括法の見直しを計画しており、他の関連法や省令も段階的に改正していく計画です。

MKE:Ministry of Knowledge Economy
KATS:Korean Agency for Technology and Standards

この国家統一認証マークの中には、韓国の電気用品安全管理法に基づく電気製品の安全認証マーク(ekマーク)も含まれております。
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